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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
はぁ…恋愛を楽しむ余裕なんて、あたしにはナッシングだよ………。
そして、そんな苗の苦労をよそに合コンの日はやってくる…
「――苗っ!行こうよぉ」
ホームルームも終わり、中島が他のクラスの女子を引き連れて苗に声をかけた。
「ごめんっ! 中ちゃん!! 先に行ってて。場所教えてくれたら絶対行くからっ」
苗は中島に事情を話した。
「…え、買い物? いいよ、あんたも大変だね…じゃあ先に行っとく! 場所はココだからわからなかったら携帯にかけて。じゃ、お先ぃー」
苗の家庭事情を知ってる中島は快く了解してくれた。
そう、今日は土曜日! 待ちに待った特売の日
苗は必要なお買い得品に赤丸をつけたチラシを握りしめ【スーパー丸一】に向かった。
はぁっ…急がないと
タイムサービスに間に合わないだょっ!
苗はタイムサービスの目玉商品。玉子1パック20円を狙っていた…
そぅ苗の家は10人家族…1パックの玉子なんて一回の食事で使いきってしまう。
苗はなんとしても段ボール一箱ごと買い込みたかったのだ。