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君に熱視線゚
第50章 番外編
「今から俺も行くっ」
「……もう終わったのか?」
「まだなんもやってねえよっ…」
「………そか」
妙に力んだ声で言う。そんな晴樹に短く返すと貴志は切れた携帯電話を眺めて首を傾げた。
「晴樹さんキレてました?」
良二がニヤニヤしながら聞いてくる。
「ああ…こっち今から来るって」
「え!?」
良二は目を見開いた。
「もしかして──ボコられちゃいますかね…」
「かもな…」
「ヒッ!!」
ビビる良二を貴志は脅す。貴志はそんな良二を笑いながら府に落ちない表情を見せていた…
そして貴志はやって来た晴樹から事情を聞き驚きの後に大爆笑している。
「ブハッ!!…マジでか!?マシュー最高なやつだなっ!」
苗の大脱走劇の結末は貴志の酒の最高のツマミになったようだ。
笑うなっ!て言いたいところだが、今は笑ってもらえたほうが精神的にも楽に感じる。
「んじゃあ、場所変えて飲み直すか?お前の新居で不発祝い!!…ブハッ!」
「……っ…その発言は笑えん!」
晴樹は吹き出す貴志の後頭部をどついた。