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君に熱視線゚
第50章 番外編
貴志の肩を担ぐと晴樹は自分の寝室に引きずりながら連れていった──
付き合いの長い大事な親友。
手が掛かるのはお互い様だな…
めんどくさいと思いながら、何となく晴樹も笑みが溢れる。
そして酔っ払いの貴志を担ぎ晴樹は寝室の明かりを付けた……
「──…っ」
え──マジっ!?…
ドサリとした音に加え、「グエッ!…」と蛙が潰れたような声がする。
室内を目にした瞬間、驚いた晴樹は大事な親友を廊下に転がして長い脚で踏みつけていた。
「──っ…貴志、お前帰れっ…」
「あ─…へへ…」
「帰れっ頼むから今すぐ帰れっ」
酔いつぶれた貴志の胸ぐらを掴むと晴樹はムキになって喚く。
そして携帯を手にした──
「タクシー大至急お願いします!」
迅速な行動が幸運を呼び寄せるのか?
マンションの下まで貴志を引きずり降ろすと三分も待たずに着いたタクシーに晴樹は酔っ払いを詰め込んだ。
晴樹は急いで家に戻り鍵を掛ける──
「………なえ…」
寝室のベットでグッスリと眠る苗に晴樹はくぎ付けだった。