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君に熱視線゚
第50章 番外編
ゆっくり
たっぷりと──
時間をかけて晴樹は苗にキスをする──
唇だけにしか触れないキス。
晴樹の手は苗を抱き締めたままどこに触れるでもなく、時に強く 時に優しく苗を抱く腕に力を込める。
「なえ…っ…」
すごく好き…
噛み合う唇を離しては晴樹はそんな想いを込めて苗を見つめた。
しっとりとした頬。
柔らかな唇──
熱を持つ瞼…
包み込んだ両手で大好きな苗のパーツ、一つ一つに触れながら晴樹は耳を隠していた髪をとかす。
晴樹は熱い吐息を含んだ声で囁いた──
「なえ…
離婚なんて絶対してやらない…
浮気なんか…するはずないだろ……」
言葉を吐いては耳に唇を押し当てて苗をぎゅっっと抱き締める。
想いを伝えながら高まる感情。
晴樹は苗を覗き込むと
「愛してる──」
熱に犯されたようにその言葉を何度も囁きながら苗の唇を甘く貪った……
晴樹の優しい愛撫に苗の緊張がほどけていく。
沢山のキスを交わし、漏れる吐息の熱さを味わいながら、晴樹の唇は少しずつ下降していった。