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君に熱視線゚
第50章 番外編
抱き締めていた晴樹の腕がほどかれ前へと回ってくる。
自分とお揃いの苗のパジャマの裾を探り、晴樹の手はゆっくりとその中へ潜り込んでいった。
苗の肌に手を這わせながらも晴樹のキスは止むことなく降り注がれる。
吐息に混ざり途切れ途切れに囁かれる熱い言葉。
苦しい胸の疼き──
囁けば囁くほど、それは反って自分自身を昂らせて蕩けさせる。
晴樹は身体を起こすと自分の上衣に手を掛けて、もどかしげに脱ぎ去っていた。
恋は盲目──
あばたもエクボ…
それでいい……
こんなに甘く疼く感情を味わえるならずっと…
この恋に酔っていたい──
細い線なのにしっかりとした肉体美が苗の上に再び覆い被さる。
何度か目にした晴樹の引き締まった体。
今まで気付くことのなかった晴樹の魅力。
晴樹に対しての恋心を認識してから、初めてそれを前にした苗はそのかっこよさに見惚れ、頬を染める。
熱のこもる瞳で愛を囁く晴樹に苗はとてもドキドキしていた。