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君に熱視線゚
第6章 伝説マン
そして、夏目もその雰囲気を感じ取っている。夏目の晴樹を見る目も鋭くなっていた‥
二人の雰囲気に気づかず鈍感な苗は火に油を注ぎ始める
「試合で勝てるように今、朝も放課後も練習してるから、大ちゃんの分も弁当作ってきてんだよ‥大ちゃん自分の弁当早弁するからさぁ」
「弁当作ってきてる!?」
苗の言葉に晴樹は目を向いて聞き返した。
覗いて見ると確かに同じ弁当箱に中身も同じおかず‥‥
「へえ‥」
晴樹の声のトーンが下がると同時にその場の雰囲気も変わってきた‥‥
そして、晴樹はいきなり夏目の弁当の玉子焼きを盗み食いする!!
「ちょっ、あんた何すんだよ!?」
「あんた!?お前、俺に向かってあんたたぁイイ度胸してるな!?え!?」
「──っ…(しまった‥ついっ…)」
椅子から立ち上がって睨み合う二人を苗はなだめる。
「まぁまぁ、落ち着いて‥兄さんも玉子焼き欲しいんだったら苗のを取ればいいんだよ。
はぃ、大ちゃんには苗のをあげるからこれで兄さんを許してあげて!」
苗はそう言いながら自分の玉子焼きをフォークでさして、はぃ、ぁ〜んして‥
そう言い夏目に玉子焼きを差し出した。