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君に熱視線゚
第51章 番外 後編
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◇◇◇
賑やかな田中家で三つ子達は大好物のカレーにがっつく。
苗、お手製のカレーが出来たと連絡を貰った悟は田中家にお邪魔していた。
「悟兄ちゃん、こっちでも剣道するのか?」
カレーを頬張りながら聞く陸に、悟はうーんと暫し考えた。
「こっちの学校のレベル次第かもな…見学してから考える」
悟はニッコリ笑ってそう答えていた。
すっかり成長してしまった悟。一昨年の夏にあった頃の面影は全くない。
身長も伸び、声も低く変わってあまりにも兄貴らしくなってしまった悟に久し振りに会った三つ子達も最初はよそよそしくあったが、TVゲームを貸して貰えたことですっかり心を許したようだ。
「あら、結城は剣道は有名じゃないの?」
オカンに聞かれ悟は首を横に振った。
「聞いたことない。歴史もそんなにないから運動部全般で名前は上がってないみたい…水泳は一人だけすごい選手が居るってネットに出てた──」
「水泳?…あら、じゃあ夏目君の事かしら、ねえ苗。たしか今度は国体でしょ?」
「うん」
苗は短く答えた。
◇◇◇
賑やかな田中家で三つ子達は大好物のカレーにがっつく。
苗、お手製のカレーが出来たと連絡を貰った悟は田中家にお邪魔していた。
「悟兄ちゃん、こっちでも剣道するのか?」
カレーを頬張りながら聞く陸に、悟はうーんと暫し考えた。
「こっちの学校のレベル次第かもな…見学してから考える」
悟はニッコリ笑ってそう答えていた。
すっかり成長してしまった悟。一昨年の夏にあった頃の面影は全くない。
身長も伸び、声も低く変わってあまりにも兄貴らしくなってしまった悟に久し振りに会った三つ子達も最初はよそよそしくあったが、TVゲームを貸して貰えたことですっかり心を許したようだ。
「あら、結城は剣道は有名じゃないの?」
オカンに聞かれ悟は首を横に振った。
「聞いたことない。歴史もそんなにないから運動部全般で名前は上がってないみたい…水泳は一人だけすごい選手が居るってネットに出てた──」
「水泳?…あら、じゃあ夏目君の事かしら、ねえ苗。たしか今度は国体でしょ?」
「うん」
苗は短く答えた。