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君に熱視線゚
第51章 番外 後編


部屋の片付け時とは打って代わり、普通に接していた悟は隣の苗を向いた。

「──…夏目、って苗の友達?」


「二日だけ付き合った元彼ぴ…」


苗は周りに聞こえないようにカレーのスプーンをくわえボソッと教える。

「……ああ、前にそんな話ししてたな……」


悟はそういいながらカレーを口に運ぶ。

……夏目、か──


去年の夏に彼氏の有無を聞いた悟は苗からの報告を思い出していた。

「でもせっかく剣道強いのにこっちで活かせないって勿体ないわね。一成さんも高校までは手元に置いておきたかっただろうに…よくこっちに来ること許してくれたわね?」


悟の上京にさりげなく触れたオカンに悟はスプーンを動かす手を止めた。

「──…条件付けられました…」

「条件?」

苗に聞かれて悟は頷く。

「三年間、学年で首席獲り続けろって──」


「──っ…うひゃあ…厳し…っ」

苗は絶句した。

「……あと、…どれかスポーツでも首位を獲れって…できなきゃ途中でもすぐ向こうに戻ることになる」


「さすが一成さんね…言うこと厳しいわ…家もそのくらいしようかしら」

オカンの呟きに田中家ご子息達はヒィ!と青ざめた


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