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エメラルドの鎮魂歌
第6章 招かれざる訪問者
「…ああ…昨夜の貴方も何と妖しくお美しかったことでしょう…」
長椅子に座る瑞葉の足元にまるで奴隷のように座り込み、白い手を握り締め熱く掻き口説く。
「…貴方は楚々として儚げで…まるで新雪のように清らかなのに…性交になると妖しい花が開くように淫らになられるのですね…。
…大量の男の精液をそのお身体に受けられ…あんなに悦ばれて…。
本当にいやらしいお方だ…」
瑞葉は堪らずにその手を振り払う。
屈辱に身体を震わせ、貌を背ける。
「…もう…やめて…君は…あんな…あんなことを…」

…醜悪な自慰を見せつけられた記憶が蘇り、瑞葉は背筋を震わせる。
「…本当に…お嫌でしたか?」
驚くほどに近い距離から声が聞こえ、はっと振り返る。

…有島が目の前で瑞葉に笑いかけていた。
あの忌まわしい夜の…虚のような眼だ…。
「…私に見られ…お感じにはならなかったですか?」
「…なっ…!なにを…」
「私に見られ、あたかも私に犯されているようなお気持ちにはなられませんでしたか…?
…このお身体を熱く蕩けさせたのは、私ではありませんか…?」
有島は長椅子の上に乗り、瑞葉との距離を更に縮める。
「そんなこと…あるわけない…!…こないで…」
突き放そうとするその両腕をがっちりと掴まれる。
「…いや。貴方はあの時、私に微笑いかけてくださった…私を見て…私と交合うかのように…淫らに微笑いかけてくださったではないですか…」
男が瑞葉の両手に狂おしく口づける。
「嫌…やめて…何…何もしない…て…約束したのに…!」
瑞葉は泣きながら、手を振り払おうとする。
その肩を強い力で押さえつけられる。
「…お約束しましたが、夜毎の貴方の痴態を見るうちに…私の情慾の炎は消しきれないほどに燃え盛るようになりました。
…私は…私は貴方が欲しい…貴方を私のものにしたい…貴方の中に…入りたい…瑞葉様…!」
熱に浮かされたような狂気を孕んだ言葉を繰り返しながら、有島は瑞葉を長椅子に押し倒した。
「い…嫌…ッ!はなして…!…だれか…八…」
泣き叫ぶ唇を唇で塞がれる。
「…その名前を呼ぶな…!貴方は…貴方は私のものになるのですから…!」
絹の切り裂かれる音が響き、瑞葉の白いドレスが引き裂かれる。
「貴方を抱いてここから奪い去る。
…私と…どこか遠い世界に行きましょう…」
箍が外れたような笑みを浮かべ、有島は瑞葉の身体を押し開いた。
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