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愛のムチ
第3章 秘蜜の特訓
「あの! か、かじゅま先輩!1ヶ月間、よろしくお願いします!」
「ははっ! 何噛んでんの?」
緊張のあまり噛んでしまったあたしの頭をクシャっと撫でる先輩。
「き……緊張してるんです」
和馬先輩の顔を見上げながら言うと、先輩はどす黒い笑顔を浮かべあたしの耳もとに唇を寄せて囁く。
「へえ……昨日俺の腕の中であんなに乱れといて? 今更緊張なんてする必要ないだろ」
顔が熱くなって真っ赤になると同時に、昨日のことを思い出した身体の奥も疼いてくる。
「でも緊張しちゃう……」
もじもじと答えたあたしの唇にいきなり先輩の唇が重なった。
軽くかすめるようなキス。
「どう? 緊張ほぐれた?」
「ますます無理です!」
至近距離での爽やかな笑顔にドキドキと胸が高鳴ってしまって半べそをかくあたしに
「仕方ねえ奴」
今度は深い深いくちづけをくれる和馬先輩。
「ふ、ぁ……は……」
頭の芯まで痺れるようなそれに、身体が蕩けて力が抜けてしまいへなへなと膝が折れる。
「やっと肩の力抜けた。もう緊張してないよな」
腰を支えてもらって先輩にしがみついてようやく立っているあたしを愉しそうに眺めた和馬先輩は、
「俺の指導は厳しいかもしれないけど、亜美ならちゃんとやれるから。頑張ろうな」
そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた。