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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第9章 始めて見た時は、君しか見えてなかった…

「それより、どうしてここに居るんですか?」
「どうしてって…弟の買い物に付き合ってたんだよ」
「そうだったんですか…」
「…もしかして、君の事ストーキングしてるって思ったの?」

先程思っていた事を言い当てられ、内心ドキリとした。

「いくらセフレだからって、ストーカーまでしたら怖すぎでしょ?」
「そうですよね!お、弟さんとよく似てますね」
「よく言われるよ。君はお姉さんとよく似ているね」
「…初めて言われました」

どちらかと言えば「似ていない」と言われる事の方が多いから、繁正さんに似ている」と言われ、若干戸惑う。
疑い深く、繁正さんに質問する。

「どこらへんがですか?」
「んー、顔立ちかな?後は仕草とか…笑顔とか」
「本当ですか?姉の方が綺麗でしょう…?」

頰をムニムニと持ち上げていると、髪の毛を持ち上げられた。

「……!!」
「少し似てない部分もあるけど、俺的には君みたいな子の方がタイプだよ。さっきの服凄い似合ってた…お姉さんには目が行かない程ね…」




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