この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘めた花は彼の腕の中で咲く
第9章 始めて見た時は、君しか見えてなかった…

言い終わると、繁正さんはモンブランを黙々と食べ始めた。
いつもは意地悪な事しか言わないくせに、急にベタ褒めされて妙に居心地が悪いような…

「舞花ちゃんは…」
「はい」
「お姉さんの事は好きだけど、苦手じゃない?」
「……っ!!な、何で、そんな事…言うんですか」

心の奥に踏み込まれ、何か喋ろうとしても喉に引っかかったように、途切れ途切れになってしまう。

「近いけどどこか遠い感じがして…さっき『お姉さんに似てる』って俺が言った時、喜んでいいのかどうか微妙な顔してたよ」
「そ、それだけで苦手だとは分からないでしょ!?」

図星だと勘付かれたくなくて、必死になる…
今まで誰にも話さず、心の奥に埋めた感情をこの人には知られたくない…

「初めて俺の部屋に泊まった時にお姉さんの話をしてくれただろ?その時も話し方は尊敬はしているけど、浮かない表情で話してた…」
「……」

「お姉さんは有名な企業で働いて結婚もして、君には憧れだけど、眩し過ぎて嫌になるんじゃないのか?」
「…たった5分程しか会ってないのに、どうして私と姉の事を分かったように言うんですか!?」




/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ