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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第9章 始めて見た時は、君しか見えてなかった…
繁正さんが彼氏って!?
「ないないない!だって……っ!?」
すんでのところで、繁正さんに写真で脅されている話をするところだった…
口を閉ざした私を見て、姉は訝しがる。
「だって、何?」
「いや、カッコいいから彼女居そうじゃない?」
「そう?ああいうカッコいい人って、割と彼女が居ないものだけどね?」
良かった、勘付かれなくて…
怪しまれると思ったけど、そうでも無かった。
小さなため息を吐き、オムライスを口に運んだ。
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昼食後、雑貨屋さんやCDショップを見て回り、お互い好みの物を探す。
CDショップでは、以前お店に来たワンコくんがボーカルを務めるバンドのCDが置いてあったので、気になって購入した。
「ちょっと歩き疲れちゃったから、あそこのアイスでも食べない?」
「いいよ」
オシャレなカップに色とりどりのアイスが盛られ、上から自分でトッピングを決められる人気のアイス店。
姉はチョコアイスにクランクを乗せて、私はバナナキャラメルのトッピング無し。