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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう
「あっ…」
気が付くと、外は明るくなっていた。
見るとお互い裸のまま、繁正さんの腕の中に居た。
気持ち良さそうに寝ている繁正さんを起こさないよう腕から抜け出そうとした。
…が、繁正さんは眠っているのにしっかりと抱き締められている為、なかなか抜け出せない。
(これじゃあ、着替えも出来ないよ…)
起こそうと顔を上げると、寝起きの繁正さんと目が合った。
「あっ…」
「今逃げようとしてた?」
少し掠れた声で言ったと思うと、すぐに組み敷かれた。
繁正さんの中では、勝手に帰ろうとしたように見えたらしい。
「ち、違います!着替えようとしてただけで…」
「本当に?」
「は、はい」
首筋を舐められ、快感を堪えながら必死に弁解する。
分かってくれたのか、チュッと首にキスをするとすぐに離れてくれた。
「なら良いけど。俺に黙って帰ったらただじゃおかないよ?」
「あ、はい…(何なんだろ…いきなり…)それより起きた方が良いですよ。仕事あるんですから」