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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第11章 君に危害が及ぶ前に身体が勝手に動いてたんだ…
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「おい、翔太。お前大丈夫か?」
「へっ?」
「ボーッとしてるぞ。ピシッとしろよ」
「すみません…」
帰宅してから仮眠を取ろうとしたが眠れず、少し気合いが入っていないのかもしれない。
パンと頰を軽く叩いて気合いを入れる。
カランカラン…
「いらっしゃい」
「どうも」
「あっ…」
入店してきたのは繁正さんで、私の前に来ると当たり前のように座った。
「なかなか来られなくてごめん」
「え…」
「会えなかったから寂しかった?」
うわー、ダメ!
今は男装してるのに、女として反応しちゃう!
色気たっぷりに言われるから、エッチの最中に言われてるような気分…
店長は少し離れていたので、幸いにも今の会話は聞かれていない。
「……」
「ちょっと赤くなってない?」
「ご、ご注文を!」
まともに繁正さんの事見れないわ…
『舞花はその人の事どう思ってるの?好きなの?』
お姉ちゃんが変な事言うから、繁正さんの事意識するじゃない……