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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第11章 君に危害が及ぶ前に身体が勝手に動いてたんだ…
「久しぶりのウイスキーはやっぱ美味いな」
「そ、そうですか…」
「君に入れてもらったからかな?」
「……!!」
店長が近くに居ないか警戒すると、お客さんの為にお酒を用意して、聞こえてないみたい、
周りに人が居ないからって発言を自重しようとは思わないの…
この人は反応を見て楽しんでるんだな…
「氷削るのって、練習したりするの?」
「はい、削ってますよ。それで飲むジュースは普段とは違った感じに見えるし、ストレス発散になるんでオススメですよ」
「へえ、家飲み用に俺も練習しようかな?」
繁正さんにユーチューブでオススメの練習用の動画を教えた。
「教えてくれないの?」とからかわれたが、その発言は聞かなかった事にした。
繁正さんがお手洗いの為に席を立つと、すぐに店長が隣に来た。
「おい翔太、お客に随分気に入られてるな」
「えっ!?」
「あの人、お前に気があるんじゃないのか?」
繁正さんが私に…
「いやいや、無いですよ。だって男ですよー」
「ああ、そうだけど……
女だってバレてないか?」