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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
「女性の半裸で、しかも顔が写ってる写真がもし流出したら色々怖いからね…君に見せた後で消したよ」
「そこは配慮してくれたんですね…」
最初の頃はあの写真があったから、指示に従ってる部分があったのに…
「…早く言って下さいよ…」
「言っただろ?君を繋ぎ止めておく為に写真を使って迫ったんだ」
「ソコは悪いと思わないんですね…」
「まあ、借金返済の為のダブルワークをする弱味に漬け込んだのは悪いと思ってるよ…」
呆れて繁正さんに背を向けて座ると、後ろから抱き締められた。
「怒ったよね?嫌いになったよな…」
「…聞いてスッキリしたと言うか、脱力したと言うか…確認ですけど、もう写真は無いんですね」
「うん、確認してくれても良いよ」
スマホを見せてもらい、例の写真が無い事が確認出来た。
「コレで信用してもらえる?」
「はい…さっきの話…嫌いになったりはしてませんよ、繁正さんらしいと言うか…でも、彼女になったんですから、今度からは騙すような真似はしないで下さいね」