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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった

仕事に戻るも、先程の行為と繁正さんの優しさを思い出して内心悶えていた。

繁正さんって、付き合うと割と甘々な態度になるんだな。
冷静な性格だから、取っ付きにくい部分があると思ってたけど…

「ん、ふふ…」
「舞ちゃん何かいい事あった?」
「あ、いや…何も…資料探しに手間取った分、きちんと仕事しないと…」

ーーーーーーー

仕事が終わり、帰宅して晩ご飯の用意をしていると、繁正さんからラインが送られてきた。

[お疲れ様。お昼に話したデートの件なんだけど、今度の日曜で大丈夫かな?]
[お疲れ様です。日曜日で大丈夫ですよ]
[了解。待ち合わせの時間は昼前くらいで良い?]

遅めの時間にしてくれたのは、夜に仕事をしてる私の事を気遣ってくれたんだ…
繁正さんの気遣いにキュンとしながら、返事を打つ。

[もう少し早い時間でも大丈夫ですよ]
[それだと、舞花ちゃん眠くないか?]
[私睡眠時間短くてもいけますよ。それに、時間を遅らせたら繁正さんと会う時間も減っちゃいますから]




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