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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった
心配されるから、本当の理由が言えなくなる…
私が遅刻したのは繁正さんと同じ理由なんです…
「ところで、その格好は…」
「あ…」
流行に疎く、繁正さんが喜びそうなコーディネートを自分で考えてみたものの、分からなかった。
なので持ってる服の中から、お姉ちゃんとけいちゃんの意見を参考にして、今日のデート服をセレクトした。
紺色のフレアスカートに白の半袖のフリルブラウス。
服装がシンプルな分、髪の毛は緩く巻いて1つに纏めて、メイクは普段より少し華やかにしてみた。
繁正さんの格好は、黒の上着に白のシャツ、紺色の細身のパンツ。
シンプルだけど、スタイルが良くてカッコいい繁正さんが着ると、服装の良さが引き立っている。
繁正さん、私の服装見てガッカリしてないかな…
チラッと繁正さんを見ると、口元を押さえて、なにやら険しい顔立ちに…
どうしよう、ちゃんと確認してなかったから、変なとこがあったのかな…?