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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった
深く考えずにここまで案内しちゃったけど、今日服を買うわけじゃないからなー…
「へー、舞花ちゃんはこういう店で服選んでるんだね…」
「はい、でも今日は買いませんよ…」
「とりあえず中見ようよ」
「え、はい」
繁正さんに促されるまま店内へ。
私より繁正さんの方が真剣に陳列された服を見ている。
「繁正さんはどんな服が好きですか?」
「今日の舞花ちゃんみたいにふわふわした感じの服が好きかな?」
良かった、今日このコーディネートにしてみて…
「あ、舞花ちゃん、この服なんてどう?」
繁正さんが手に取ったのは、好みとは真逆のかなり大人っぽいワンピース。
そのスカート短くないですか!?
「それ、繁正さんの好みと違う気が…」
「ちょっと試着してみて」
ちょっと強引に試着室に押し込まれ、渋々渡されたワンピースを着る事にした。
「繁正さん、あの…」
「着替えた?」
「はい、でも、これ…」
見せるのに躊躇していると、繁正さんがバッとカーテンを開け放った。
「うわっ!?いきなり開けないで」
「…おお!」