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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった

…隣の女性達を意識していたのに気付いてたか…
食べさせてもらうのは恥ずかしかったけど、人目を気にせず恋人らしい行いをしてもらうと、繁正さんに愛されているという実感が湧き、少し自分に自信が持てた。

隣の女性達の視線や話し声が気にならず、残りの食事を美味しく楽しく過ごす事が出来た。
ただ、伝票を繁正さんが隠し持っていたため、いつの間にか会計を済ませていた…

「ううー…約束が違いますよー…プレゼントしていただいたお礼がしたかったのに…」
「あはは、奢られて悔しそうにしてる女の子見るの始めてだな」
「笑わないで下さいよ…どうしようかな…」

「そこまで言うなら、甘い物でもご馳走になろうかな」

スイーツのお店をいくつか巡り、繁正さんは「ソフトクリームを食べたい」とのこと。

繁正さんは、チョコとナッツがまぶされて、カッパの下にコーンフレークが敷かれたサンデー風のカップルアイス。
私もサンデー風アイスで、かかっているソースをイチゴにした。




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