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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった
私の家にまで来てお見合いの話をするのかと思い身構えていた…
「お見合いはもう良いの。あんた全然食いつかないんだもん」
「そ、そりゃあ仕事忙しいし、借金だってあるから…」
一瞬見合いの話じゃなくて喜びそうになったけど、何の為に此処に…!?
「その代わりにお金貸してくれない?電話でお願いしたかったんだけど出ないからさ」
「……お金貸してって、どういう事?」
「ちょっと借りてたんだけど、そろそろ返さなくちゃならなくてね…この間のお見合い相手お金持ちでさー、舞花を嫁がせれば仲介した私にも謝礼がたんまり払われる予定だったのに…」
私が無視し続けたから向こうからも断られて、アテにしてたお金が入ってこなくなったんだ…
「せっかく入ってくるはずだった500万がパーよ。だから代わりに払ってよね」
「ご、500万…」
思っていた額を上回る借金に、目眩がすると同時に怒りが湧いた。
何で私に借金の肩代わりをさせようとするわけ!?
借金したのは伯母さんで、私は関係ないのに…