この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった

「本当にお父さんの遺産なんて無いの」
「幸久の遺産をアテにしてたのに、どうしてくれるのよ!?代わりにあんたが払いなさいよ」
「何で私なの!?私だって迷惑だよ。連帯保証人でも無いのに、500万なんて払うわけないでしょ!?」

可愛がってない姪が反論した事に伯母はキレたのか、顔を真っ赤にして身体を掴んで揺さぶってきた。
私より身体が小さいのに力が強く、このままでは車道に飛ばされそう…

「だったら、そこら辺にいる金持ちでも身体で捕まえて来なさいよ。それくらいなら出来るでしょ!」
「やめてって…」



「何してるんだ」

急に伯母と引き離され、後ろから抱き留められた。

「し、繁正さんっ…!」
「大丈夫?」
「は、はい…」

繁正さんの声を聞いて、気持ちが緩んで泣きそうになった。
繁正さんは私を守るように前に立つと、伯母はなおも顔を歪ませて繁正さんに掴みかかろうとした。

「どきなさい!」と叫んだところで伯母から着信音が聞こえた。

『清美!お前何やってんだ!!』
「兄さん…えっと…今ちょっと出掛けてて…」

少し離れた私にも聞こえるくらいの伯父の怒声に、伯母はさっきの強気な姿勢から一変し、弱々しい声で伯父に言い訳をする。



/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ