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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
出されたコーヒーを飲むと、繁正さんが楽しそうに話を振ってきた。
「舞花は子どもの頃どんな子だった?」
「えっ?いきなりですね。私の幼少期なんて聞いても面白くないですよ…」
「面白くなくてもいいから、教えて欲しいな…」
「そんなに知りたいんですか?」
「好きな人の事は全部知っておきたいんだよ…ダメ?」
サラッとドキドキする台詞を言われ、顔が熱くなった。
火照る頬を両手で冷ましながら、自分の幼少期を語ると、繁正さんも自分の事を話してくれた。
幼少期は私と同じで身体が弱く、よく熱を出していた事。
小学生の頃から身体を鍛える為に合気道や柔道を習っていた事。
中学生の頃に2年の先輩に初恋をした事。
「意外ですね。もう少し初恋は早いと思ってました」
「そう?初恋ってそれくらいの年齢ですると思うけど?舞花は初彼はいつ出来たの?」
「初恋じゃなくて初彼ですか…?えっと…大学1回生です。優しい人だったんですけど割とビビりでしたね…」