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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
「その人は舞花にとって初めての人?」
「や、えっと……し、繁正さんはどうなんですか?」
「いきなり話変えた…もしかして本当の事だった?」
何も言えなくて、繁正さんの服の裾を引っ張った。
「好きな人に初めての話なんてしたくないです…」
「そっか、ごめん。俺の初カノは中学2年の頃かな?さっきの初恋の先輩とは違う人」
お互いの好きな物を話していると、繁正さんがトイレに行くと席を立った。
ど、どうしよう…変な事するわけでも無いのに…
何度も来てる部屋なのに、初めて来たみたいで緊張する…
「お待たせ…どうしたの?」
「えっと…恋人になって初めて部屋で2人きりになったんで、ちょっとドキドキしてるんです…」
「緊張してくれるんだ…可愛い」
ソファに座るのと同時に抱き寄せられ、唇が重なった。
唇を食べられてるみたいに上と下の唇を噛んで、チュッと吸われる。
「んんっ…」
「あっ…ごめん、無理にする気はないから安心して」
唇が離れると繁正さんの腕の中に収められ、背中を撫でる以上の行為はされなかった。
緊張してるだけで、キスされるのは嫌じゃないのに…