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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
キスは止められたけど、抱き締めてもらうのは心地良くて、繁正さんの胸に頬を擦り寄せ目を閉じた。
温かい腕の中でウトウトしていたら、いつの間にか眠っていたらしく、窓の外はオレンジに染まっていた。
「あ、起きた?」
「……ご、ごめんなさい!私寝てしまって…邪魔でしたよね…」
「邪魔だなんて思ってなかったよ。デート終わりに眠たそうにしてたから、今まで寝かせてたんだよ」
昨夜の仕事もあって寝不足ではあったけど、繁正さんとのお家デートで昼寝しちゃうなんて…
「落ち込むなよ。可愛い寝顔を堪能出来て楽しかったよ。写真撮ったんだけど、見る?」
「ちょっと…勝手に撮らないで下さいよー!」
繁正さんにのしかかって、スマホを取ろうとするが、繁正さんは長い腕を伸ばすので手が届かない…
ソファの上でじゃれ合って「本当に彼と恋人になれたんだ」と実感した。
「はぁ…しかし腹減ったな…どこかご飯食べに行く?」
これは、私の良いところを見せるナイスなタイミングなんじゃ…
「…でしたら、私が何か作りましょうか?」
「そう?無理しなくてもいちけど…」
「大丈夫です。是非任せて下さい」