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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
買い物を終えて、繁正さんのマンションに戻ってきたけど…
「またお金出してもらえなかった…いつもすみません…」
「お金の事は気にしないで。その代わり美味しい餃子期待してるよ」
「…普通の味付けになると思うんで、期待しないで下さい…」
ニラとキャベツをみじん切りにして、調味料と一緒にひき肉に混ぜる。
餡を皮に包んでいると、繁正さんが真剣に覗き込んでいた。
「早いなー。俺も包んでみたいな」
「やります?慣れると早く出来ますよ」
繁正さんが包み始めると、餡が多くて皮からはみ出したり、歪な形になったりしていたけど、しばらく作業していると、丁度いい形の餃子になっていった。
「繁正さん上手です」
「でも、君と比べたら完成させるスピードは全然だな…いつもこれくらいの量を作ってるの?」
「はい。食べきれない分は冷凍して水餃子やスープ餃子にしてますね。今日は半分水餃子にして食べてみます?」