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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?

餡を包み終え、半分はゴマ油を熱したフライパンへ、もう半分は熱湯の中へ。

最近使わせてもらって分かったことだけど、フライパンもお鍋も最新式の調理器具ばかり…
どうして料理のしない人の所に性能の良い調理器具が揃うのかな…

「手作りの餃子でも、羽根つき餃子って出来る?」
「小麦粉と水で出来ますよ。小麦粉が有ればの話ですけど…」
「…無い」
「先に言っていただいたら良かったのに。羽根つきは諦めて下さいね」

羽根つきには出来ないが、焼いている際にフライ返しで形が崩れない程度に押して焼き目を付ける。
焼き餃子と水餃子が完成し、搾菜の中華和えとサラダと共にテーブルに置いた。

「出来ました。どうぞ」
「ありがとう。いただきます」

焼き餃子を1つ取って、タレを付けずに頬張った。

「うん、美味い。しっかり味が付いてるからタレを付けなくても良いな」
「本当ですか?お口に合って良かったです」




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