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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
「…酔ってない?もう少し休む?」
「アレくらいでは酔いません…ただ、今は1人になりたくないんです…」
繁正さんの方を見ると、ソファに座ったまま腕組みをして何か考えている様子…
恋人になったからって「帰りたくない」なんて図々しいお願いだったかな…
「ワガママ言ってすみません…やっぱり帰りますね」
立ち上がろうとしたら、繁正さんに腕を掴まれ、再びソファに座らされた。
「良いよ。泊まっていって」
「良いんですか?」
「もちろん。舞花が自分から『帰りたくない』って言ってくれて嬉しいよ」
「ありがとうございます。急に黙っちゃったから、ワガママを言って繁正さんを困らせたのかと思いました」
ホッとしていると、グイッと腕を引っ張られて、繁正さんに抱き寄せられた。
急に抱き寄せられて慌てていると、身体が蕩けるような低音ボイスで囁かれた。
「可愛いワガママを言われたから、襲いたい気持ちを押し留めてたんだよ」
「お、襲っ…」
「舞花分かってる?可愛い彼女に欲情してる男の部屋に泊まったらどうなるか…」