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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第15章 大事なものが離れていく
何とか仕事を終わらせて、けいちゃんと2人学生時代に通っていた居酒屋に入った。
このお店はお酒も美味しいが、料理も絶品でお酒抜きでも良く通っていた。
あの後フロアに戻ると、部署内の人からは心配されたが「気分が悪くなって休んでいた」と理由は誤魔化して伝えた。
それから深く突っ込まれずに仕事に向かえた。
今日は色々起こり過ぎて、仕事にはなかなか集中出来なくて、周りの人に迷惑掛けちゃったな…
ビールとおつまみが運ばれてきて、先ずは乾杯してから、けいちゃんにこれまで起こった事を正直に話した。
繁正さんとの間に起こった恥ずかしい事は伏せて伝えたけど…
「副業してただけで、理由も聞かずにクビにするのは、おかしくないかな?別に会社の秘密バラしたり、寝坊してないじゃん?」
「んー、如何なる理由でも会社の損失に関わりそうな事をしてると、クビになるみたい。特に私みたいにお酒を扱ってるお店で働いてるのはもっとダメだって」