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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第15章 大事なものが離れていく
「舞ちゃんあっさりしてるね…」
「バレるのは時間の問題だったから、ショックだけどこれは仕方ないよ…新しい仕事探さないと…」
「舞ちゃん、落ち込んでるのは仕事の事じゃなくて原田さんの事だよね…」
今回の件でショックが大きかったのは、繁正さんが繁正さんがダブルワークを会社にバラした事…
繁正さんにとって、私は何だったんだろう…
出世の為のお見合いが来るまでの暇潰し相手だったのかな…
最初だって、男装してる姿を盗撮されて関係が始まったわけだし…
でも好きって気持ちは伝わってきていたし、私に向けてくれていた優しさは偽物じゃなかった…はず…
「どうしたらいいのかな…取り敢えず話をしたいけど、連絡が付かないし、出張先で会えるわけじゃないから、帰ってくるのを待つしかないかな…でも、写真の事もあるし…」
「送ってきた写真ってそんなにヤバイものが入ってたの?」
「過激な物は一切無かったよ。ただ、男装してて明らかに私だって分かる写真ばかりだから、会社に流されると色々危ないと思う。SNSで拡散されると怖いし」