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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第16章 手を伸ばしても届かない存在
無事で良かった…?
会社に私の副業の告発をして退職に追い込む程嫌っていたのに、どうして助けに来たの?
聞きたい事が沢山あるのに、眠気で頭が回らず言葉が出てこない。
ただ、メールでの対応の差に戸惑うしかなかった。
「早く安全な場所に移ろう。警察も来てくれるから」
「あ、でも…繁正さん…」
「何も心配しなくていいから」
抱き抱えられたまま車から出ると男達が倒れていた。
「大丈夫。気絶してるだけだよ」
この人達繁正さん1人で倒したの!?
「合気道や柔道を習ってた」って話してくれたけど、ここまで強いなんて…
すると突然、赤シャツの男が頭を押さえながら起き上がった。
「いってー…お前やってくれたな…」
「俺の事をずっと監視してたのはお前達だな?まさかこの子と繋がりがあるとはな…何が目的だ?」
「そいつは借金の為にうちで働いてもらう。お前を付けてたのは弱味握って金せびろうと思ったからだ」