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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第16章 手を伸ばしても届かない存在
姉から繁正さんの話がされなかったから、こちらからも特に聞こうとはしなかった。
午後になると、けいちゃんお見舞いに来てくれた。
「舞ちゃん、大丈夫!?」
「うん…けいちゃんどうしてここが分かったの?」
「それがね、原田さんが教えてくれたの!」
「そ、そうなんだ…」
もう関わり合いたくないからけいちゃんに教えたのかな…
「本当にあの人が舞ちゃんを辞めさせるメール送ったのかな?」
「どうして?」
「こっちに来て仕事してたんだけど、仕事に集中出来てなかったし、落ち着きが無いように見えたから。舞ちゃんが怪我をして入院してる事も知ってるから心配してるんだよきっと」
言い終わったタイミングで看護師さんが入って来て、検査の結果が出たので先生の元へ向かう事になり、けいちゃんも会社に戻った。
何でけいちゃんは繁正さんがあのメールを送ったのか疑問を持ったんだろう…?
男装を知っていたのは、繁正さんと店長ぐらいだったのに…