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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第16章 手を伸ばしても届かない存在
私が眠っている間に弁護士立ち会いの元、伯父と伯母、姉が私の代理となって早急に話し合いが持たれたらしい。
今回の借金と私が伯父に作った借金は伯母のブランド品やお金になりそうな物を売り、残りは伯母が働いて返済していく事になった。
私が伯父に作った借金……もとい父が抱えていた借金は、元は伯母が作った借金だったらしく、伯母に泣き付かれた父が良い格好をしようと借金を肩代わりし、返済途中で亡くなってしまった為、私達家族は何の借金なのか知らされていなかった。
これまで勤めるのをゴネていた伯母だったが、昼間は伯父の働いてる会社の社食のスタッフとして無理矢理採用させて、夜は週2日スーパーでレジ打ちをする事に決定した。
そして私を誘拐した借金取りも強引な取り立て方法が、金融の上の方でも問題になったらしく、返済期限を延長してもらう事に。
「伯母さんよくその条件飲んだね?」
「まともに飲まなかったね、結構気分悪い暴言も吐いてたし」
「仕事内容を2択で迫ったら、社食のスタッフを選んだよ」