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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第16章 手を伸ばしても届かない存在
4日後、無事退院して姉のマンションに向かった。
体調が万全になるまで1人で過ごすより身近な人と過ごすようにと医師が判断した結果だ。
結局退院するまで繁正さんは顔を見せてくれなかった…
けいちゃんかれ聞いた繁正さんの落ち着きのない様子やメールの事を聞きたかったのに…
マンションに着いたが、義兄は私がしばらくここで住むのは大丈夫なのだろうかと思っていたが、義兄も快く迎えてくれた。
「すみませんお義兄さん…ご厄介になって…」
「何を言ってるんだ。俺にとって舞花ちゃんは大事な妹なんだよ。舞花ちゃんの気の済むまでここで居て良いからね」
「ありがとうございます」
とは言え、何もせずに居るわけにもいかないので、何か手伝おうとするが姉達に「怪我人でしょ」と阻止される。
…私だけ何もせずに居るのは、凄く落ち着かないし申し訳ないな…
「ご飯出来たよー…舞花それだけで良いの?早く良くなるにはご飯を沢山食べないと」