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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第17章 2人のこれから
「君が副業をしていると告発したメール、俺のメアドから送られた脅迫メール…これらは彼女、並木さんが送ったメールだ」
「えっ!?どういう事ですか!?」
「1つずつ説明していくね」
「彼女は俺が社長の息子だとどこかで嗅ぎ付けたみたいで、本社にいる頃からアプローチされてたんだ。俺は彼女の事は何とも思ってないんだが、彼女は社長の息子というポジションが欲しがってみたいだな…まさか篠宮さんの後任で子会社に来るとは思ってなかった…
一緒に仕事をし始めたら、俺と親しくする君へ嫉妬して、君の弱味を握ろうと尾行していたらしいんだ」
「尾行…あっ!」
「思い当たる節はあるみたいだな」
そういえば一時期誰かに付けられていると感じていたけど、まさか彼女に尾行されていたなんて…
「出張の間、連絡取れなかったでしょ?」
「はい…」
「丁度その時俺が使ってるプライベート用のスマホが壊れて修理が必要になったんだけど、仕事用のスマホで過ごせるから『プライベートはすぐに修理する必要は無い』と思って、修理に出さずにラインやメールを確認できてなかったんだ。
プライベートのスマホが壊れたと並木さんにうっかり話したから、彼女は俺達がまともに連絡を取れない内に仲を引き裂いてやろうと思ったんだろうな、俺のメアドから部長宛に告発メールと君に脅迫メールを送ったんだ」