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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第4章 弱い部分を見せてもいいんじゃない?
偉い?私が…
ゆっくり顔を上げると、繁正さんが微笑んでこちらを見ていた、
表情からは同情するような素振りは一切無い。
「社会に出たての女の子が、借金を返して、理不尽に扱う会社で必死に働いて…社会に出たてなら俺には無理だな…」
「そ、そんな…私は…」
他人に肯定された事の無かった私は、繁正さんの言葉に困惑する。
「俺はまだ君の事はよく知らない。でもこれだけは言える、君は頑張ってるよ」
頭をポンポンと撫でられ、涙が込み上げてきた。
ずっと誰かに言って欲しかった言葉を聞けて嬉しかった…
「…まあ、仕事も頑張りつつ、俺の相手はしてもらうけどね」
「ええっ!?」
今の言葉で涙が引っ込んだ。
セフレから解放してくれると思ってたのに。
「今の話聞いてました!?」
「うん、だから尚更あの写真は、エッチをする時のために残しとかないと。もちろん舞花ちゃんの無理のない範囲で抱かせてもらうから」