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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係
目を覆っていたネクタイが外され、眩しくて一瞬目を細めた。
目が慣れて視界が開けると、悪戯っぽく微笑む繁正さんの顔が…
「舞花も興奮しただろ?『喘ぎ声が聞こえるんじゃないか』って…」
「『仕事中に何してるんだ』ってバレないか気が気じゃなかったですよー」
「はははっ、そうだね…ごめんね付き合わせて。メイク崩れちゃってるから洗面台で整えておいで。新しいストッキングもあるから」
「はい」
副社長室でセックスするとは思ってなかったけど、ストッキングまで用意してくれてるなんて…
ストッキングに足を通し、鏡で化粧を確認して直してから部屋に戻ると、繁正さんがコーヒーを用意してくれていた。
「…ありがとうございます。そろそろ戻ろうと思っていたんですが…」
「疲れただろ?最近仕事で無理してもらってるから、少しサボっても問題ないよ。副社長の俺が言ってるんだから大丈夫」
「ありがとうございます。いただきます」