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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第5章 君を見てると我慢出来ない…
「女性としてどうなの」って自分でも思うけど、オシャレをするのに抵抗が出来てしまった。
唯一女らしさが残るのは肩まで伸びる髪。
姉が「綺麗で羨ましい」といつも褒めてくれて、いつも欠かさず手入れをしている。
療養してる際に自信を失くし、衝動的に髪を切りたくなったけど、それを見て泣いている姉の顔が頭に浮かんだから切れなかった…
化粧も薄めのナチュラルメイクで、グロスは付けない。
格好もメイクも男受けしないはず…なのに…
『可愛いね…』
繁正さんが言った一言が耳に残る。
ここ半年は女性としての部分なんて出してなかったのに『可愛い』だなんて…
「………」
いやいや、あの発言を間に受けたらダメだ!
あんなのお世辞以外の何ものでもないじゃん!
それに、ワイシャツ1枚にされていたのもあるはず!
「はぁ…」
半日程繁正さんの部屋で過ごした後、1つ疑問が残っていた。
セクハラされて、男性に身体を触られるのに嫌悪感があったのに、あの人は全然嫌じゃなかった…
セフレにされたけど、自分本意のセックスじゃなかったからかな?