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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第5章 君を見てると我慢出来ない…

か、カッコいい…
お世辞抜きにしてもイケメン過ぎるよー!
弱味握られた相手にときめくなんてー…

眼鏡似合ってるし、髪型もイケてるし…
オフの格好も良いけど…

「繁正さん、親会社の社員だったんですね」
「そうだよ。作業の効率化の提案や改善点の指摘とかね…」
「私のダブルワークもチクりに来たんですか?」
「まさか!言わないよ」

疑り深く繁正さんを睨んでいると、部長がこちらにやって来た。

「原田さーん」
「ああ、部長さん」
「急に居なくなって…あれ、佐々木さん?2人は知り合いでしたか?」
「はい。以前財布を拾っていただいた事があって…こちらの社員でしたか…」

すぐ嘘が言えるな。
本当の事を言われないだけありがたいけど…

「あの、説明は…」
「彼女が聞きますので。それより、社内を見て回りたいのですが、佐々木さんをお借りしても良いですか?」
「えっ!?」

そう言いながら、馴れ馴れしく肩に手を置いてきてる…




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