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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第5章 君を見てると我慢出来ない…
「そうか…」
それっきり繁正さんも黙ってしまい、気まずい空気のまま部署に戻った。
「もう、どこ行ってたんですか!?こちらだって仕事があるんですから」
「すみません、篠宮さん…」
相方さんに怒られている彼を横目に、自分のデスクに戻った。
「舞ちゃん、どこ行ってたの?」
「ちょっと、あの人が社内を見て回りたいって言うから…」
「舞ちゃんって原田さんと知り合いだったの?」
「んー、ちょっとね。親会社の人とは知らなかったけど」
出て行く繁正さんの背中を見送って、自分の仕事に取り掛かった。
そういえは、フロアに入る前に軽く頭を撫でられたような…
……気のせいかな?
ーーーーーーー
お昼休みにけいちゃんと、社食の空いている席で昼食を取る。
私はお弁当で、けいちゃんは焼き鯖定食。
「今日も舞ちゃんのお弁当美味しそう…」
「ありがとう。そういえばお弁当作るって言ってたけど、アレどうなったの?」