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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第6章 可愛い反応ばかりだと、男装してても抱いちゃうよ?
恐る恐る目を開けると、振り上げていた腕は後ろに捻られていて、それをしていたのは繁正さん。
男の人は痛そうに顔を歪めている。
「な、何すんだ…お前は関係ないだろ…!?」
「言う事を聞かないと暴力か?同性間でも無理矢理ヤったら犯罪だよ?」
「くっ……」
「…もうこの店と彼に2度と近付かないなら離してやる」
グッ…
「痛い痛い!分かったから離せ!」
「うん」
パッと繁正さんが手を離すと、手首をさすりながら私達から離れていった。
一連の流れをボーッと眺めていたが、男の人が居なくなってからお礼を言った。
「ありがとうございました。また助けていただいて…」
「良いよ。怪我はない?何もされてないか?」
「はい。あの…何でまたここに?」
「さっきの男、凄い君に熱い視線を送ってて、俺達の会話も盗み聞きしてたから、本当は君を狙ってるんじゃないかと思ってね」
「ああ…」
前々からボディタッチが多いと思ったら、弱そうな私に目を付けてたのか…
「多分俺が余計な事言ったから、あいつのスイッチが入っちゃったんだと思う。ごめんな」
「いえ、そんな!お陰で助かりました」
「そこは怒らないんだな」