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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第6章 可愛い反応ばかりだと、男装してても抱いちゃうよ?
「助けていただいたのに怒る理由が無いです」
「君は優しいな…」
「繁正さんも優しいですよ」
上がる時間を聞いてきたのも、私の事を守ってくれるためだと思ってる。
「そんな事ない…俺が独占した女性に手を出されなくなっただけだ」
「むー…素直に『そうだよ』って言えばいいのに…」
「それより近くまで送るよ。あいつは居ないと思うが、一応な」
「…はい」
また襲われたら敵わないので、お願いした。
帰路の途中、指先の絆創膏に気付かれた。
「これ、どうした?」
「グラスを落とした時に割ったんです。繁正さんと話して…」
「ああ…悪かったよ」
そう言うと、怪我をした方の手を持ち上げ、手の甲にキスを落とした。
「ちょ…!?」
怪我のある指をパクッ飲み込んだ。
チロチロと指先を舐められ、小さく打ち震える。
「んふっ…」
「可愛い声出た…舐められるの気持ちいい?」
「そんなこと…」
「そう?だったらこうやって…」