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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる

「奢る」「遠慮する」を繰り返していると、滝沢さんがパンと手を叩いた。

「あー、もう!そんな遠慮し合ってたら、昼休みが終わっちまうだろ!俺が奢る!行くぞ!」
「え、でも…」
「気にすんな。俺だって稼いでるんだぜ」

グッと腕を掴まれて、行く気満々。
強引に廊下に連れ出されたので、奢ってもらおうと思った。

「「…お願いします」」

「…待て、何で西島まで入ってんだ!?俺は佐々木ちゃんに奢ってあげるんだよ」
「いいじゃないですかー。稼いでるんでしょ?ね、先輩?」
「お前金持ってるだろ!?」

ーーーーーーー

「滝沢さん、ありがとうございました」

けいちゃんオススメのパスタを奢ってもらい、滝沢さんにお礼を言った。

「今度お返しさせてもらいます」
「いいよ。佐々木ちゃん研修頑張ってるから、俺からご褒美」

「私だって頑張ってますよー」
「西島にも奢っただろ!」
「えへへ。ありがとう、滝沢さん」
「おう、昼からまた頑張ろうぜ」



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