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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる
「彼女としては無いけど、ヤルくらいならいいんじゃね?胸大っきいし」
「実はああ見えて、結構エロかったりするのかな?」
「酒いっぱい飲ませて、皆でヤル?」
喫煙室が仕切られているから、ジッと聞いていないと、何を話しているかよく聞こえない。
ああ、人が居なくて本当に良かった…
こんな話他の人に聞かれてたら、情けなくて恥ずかしい…
そもそも合コンに行く約束なんてしなければ良かった…
溢れてきた涙を堪えて、下を向いたまま歩みを進めると誰かにぶつかった。
「うげっ!?……あっ」
「………」
ぶつかった相手はまたしても繁正さん…
しかも、かなり怒ってるのが表情から分かる。
「ご、ごめんなさい…失礼しま…」
急いで横を通り過ぎようとしたら、腕を掴まれて力強く引っ張られて、どこかへ連れて行かれる。
「ちょっと、原田さん…」
「………」
話しかけても表情を変えず歩き続け、資料室に押し込まれた。
壁際に連れて行かれると、繁正さんが両手を突いて私の顔をジッと見つめてきた。