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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる

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「イイトコロって、このお店ですか?」

仕事終わりに連れてきてもらった場所は、有名な鍋料理のチェーン店。
セフレにされたんだから、マンションに連れ込まれるとばかり思ってたけど…

「なに?別の場所を期待してた?」
「いや、何も言ってませんって!」

全く、誤解させるような言い方して…

あの時、頭にはもう一つの映像が流れた。
それは、繁正さんに触られるシーン。
繁正さんに触れられても嫌な感じは全くしなかった。

あんな人達に触られるよりも、繁正さんに触って欲しいと思ったら付いてきたのに…
…って、何変な事想像してんだ…

「それより、ちゃんと断ってきた?合コン」
「はい、凄い焦ってましたけど…」

初め断った時は、相手は断られると思ってなかったのか、ものすごい勢いで引き留められた。
最終的に渋々折れてくれたので助かった。

「私なんかは断らないってバカにされてたんですかね?」
「もう断れたんだから、その話はよそう。美味いものでも食べるか」



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