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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる
今度って、次の約束を取り付けてない?
「今日連れて来てもらっただけで嬉しいですよ?」
「そうか?ダブルワークをしてまで頑張ってるんだ。たまには自分の事を甘やかしてやらないとな」
優しいから、この人との関係をたまに忘れそうになる…
「セフレ同士でも食事をしたりするんですか?」
「他の人がどうかは分からん。ただ、俺にだけ付き合ってもらってばかりでは不公平だとは思っている。食事ぐらいはご馳走させてもらいたい」
向かいから手が伸びてきて、私の左手に触れた。
僅かに震えた手をすっぽりと覆った。
「傷付いた君に付け入るように誘ったけど…今ならこの手を振り払っても追わない。どうする…?」
「………」
「逃げないってことは良いんだな…じゃあ舞花ちゃん、このまま逃さないから覚悟して…」
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食事を終え、私達はラブホテルに足を踏み入れた。
「ラブホテルは初めて?」
「いえ、大学の時に1度来た事があります…」