この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
scramble
第5章 結衣
私は結衣。
今年で36になる。たぶん
いや、おそらく。今が何年の何月なのかも分からない。
名前だけは覚えている。
結衣という名前すら本名か分からない。
それ以前にこの場所にいる理由すら分からないでいた。
過去に辛い経験があり記憶が喪失したのか
脳をいじられたのか
考えると頭が痛くなる
ただ、これ以上わたし自身のことを調べるのは超えてはならない境界線であることは確かだと思う。
身の危険を感じざるを得ないからだ。
わたしは今の現状のまま、筒がなく生活を送ることがわたし自身を守ることだと思う。
与えられた日常生活に
与えられた職場。
取り立てて美人とは言い難いがブスでもない。
わたしに言い寄ってくる男性も何人もいるにはいるが丁重にお断りしている。わたしには近づかない方が身のためだからだ。
そんな気がするだけだが。
『あの子綺麗なのに、どことなく暗いね。人を近づけないというか』
というよりも、わたしはどうやら結婚しているらしい。
全く覚えていない道を毎日歩き、ある家に帰宅。
『ただいまぁ』
おかえりぃ〜。今日は早かったね。
この人がわたしの相手らしい。
旦那かどうかも分からないので相手と思っている。
名前が思い出せないんです。
昨日のことすら忘れていく。
しかし、昨日のアレは傑作だったな。笑えた。な?
そう思わなかったか?
はは。そうね。笑笑
私も思ったわ。
この人。名前なんだっけ?
頭が痛い。
そもそも苗字は何?
さっき表札みたはずなのに。
会社でもタイムカードみたし。
わたし自身が昨日までやってきた行いが怖い。
いったい何をしたっけ?
きちんと生活していけてたら良いけど。
身体がいつも勝手に動く。毎日のことだから無意識のうちに同じ行動をとるのだろう。
今日もこのあと?
え?相手に何か言われたので、わたしは。
ええ。そうよ。
何か約束した?いや、思い出せないから言わずにいた。
ただ相手に合わせただけ。
しかし、身体は勝手に動く。
それじゃああとよろしくね。
見知らぬ街の見知らぬビルの受付に到着。
管理人らしき人が顔を出す。
IDナンバー言って。
はい。6854 結衣です。
しかしまぁ、今日はこの現場でいいのかい?本当に。
まあ君が昨日良いと言ったんだから仕方ないけど。
この現場なら直行直帰で構わないのに。
いや良いんですよ。ここまで来ますから。
覚えてないんだもん。だって
/77ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ