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弥輿(みこし)
第4章 非情で悦楽な夜

◇◇◇

「……もう夜明けか……
それにしても良い女だ」

夜通し責め上げ、気を失うように眠った愛海。
あれだけ激しく責めて明け方まで保ったのだ、弥の巫女として十分耐えうる。
そんな私も人の事は言えんな、同じく明け方迄責めて平然としているのだから。
眠る愛海はそのままに、私は脱ぎ散らかした着物を着直してから、離れにある内線の受話器を取る。

「……私だ、後始末を……
この事は一切口外無用いいな?」
『分かりました旦那様、ですが一昭様がそちらに向かっていますが、如何致しましょう?』
「一昭か……
あ奴は構わん、好きにさせておけ」
『……はい……』

この宗家の使用人は、村の外から厚待遇で入れた口の固い女達、愛海の後始末は女達に任せれば良い、何を見ても上手くやるだろう。
それより一昭か……宗方の総意には逆らわんが、久遠村の風習には些か嫌悪感を持つ。
さて、此を見て何を言うか楽しみだ。

「失礼します当主」
「ああ構わん、此方も終わった所、直ぐに使用人共も追い付くだろう」

障子を明け入って来た一昭は、責め果てた愛海を見て少々渋い顔。
やはりこの手は嫌悪感の方か、弥の巫女を知らん一昭らしい。

「派手にやりましたか当主、という事は彼女は本物の弥の巫女……」
「ああ、弥の痣を持ち、淫口・淫膣・淫肛も極上
いや淫肛は少し硬い、豊漁祭迄は柊に預け、硬い門を使えるように調整させる
柊家はその手管に長けているのでな」
「……柊……
久遠神社に預けると?
女人禁制のあの場所に、女が入れるのは弥の巫女のみ、そして豊漁祭で弥の巫女として使う……」
「そうだ、それが宗方の……弥の巫女の役割、30年振りの弥の巫女だ、村の男共も喜ぶであろうよ」

後から離れに入って来た使用人共を冷たく見つめ、私は次の計画を立てる。
先ずは村の女共から、愛海という存在を隠すのが最優先、そして足が付かないように愛海の身辺整理。
何、中小の商社だ、宗方の力を使えば簡単にもみ消しは出来る。

「後は柊次第、身を清めたら愛海を久遠神社へ連れて行く、向こうにもそう連絡しておけ」
「それで宜しいんですね当主」
「当たり前だ、久遠村には弥の巫女が必用、漸く手に入れたものを易々逃がす気は無い」

そう此は久遠村の風習、弥の巫女を贄に村の豊漁と、荒くれ男共の鬱憤を解消させ、宗方が久遠村を仕切る為の古からの風習だ。

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