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弥輿(みこし)
第9章 豊漁祈願・弥の巫女
「……朝……」
目が覚めて思うのは、昨日の事以外ないじゃない。
私……本当にお尻の穴で……しちゃったんだ……柊さんと……
だって、だって、あんなに真剣な瞳で言われたら頷いてしまうでしょう?
「……………」
優しくて、そして激しい柊さん、キスは優しいのに責めるのは激しくて……
今でも熱さが体の中に残っているみたい。
初めてお尻の穴で受けた、それはまあ張り型をずっと入れられていた私だけど、本物の男根は無機質の張り型とは違い、凄く熱くドクドクと脈付いていて、私はそれに酔った、本気で感じてしまったのよ。
「私を護ってくれると信じているから」
柊さんの言葉の数々が、私の心に突き刺さったのは確かなの。
でも私はまだ分からない、いきなり愛しいと言われても……それは柊さんが本気なのは直ぐに分かったけど、私は柊さんをそんな目で見ていなかった。
でも柊さんは言った『俺を見ていて欲しい』と、だから私は柊さんを見て、此から考えて行こうと思う。
「おはようございます愛海さん」
「あ……おはようございます」
「その……体は大丈夫ですか?」
「えっ?
はっはい、大丈夫……です」
何時も通りに部屋に入って来た柊さん、朝の挨拶はともかく昨日の事を聞かれて、何となく目が合わせにくい。
勢いにしても、私は柊さんを私自身の意思で受け入れたんだから、何となくバツが悪いというか、所在が無いというか、とにかく居心地が悪いのは確かだよね?
「ふぅ、あまり動揺されると……バレてしまいますよ?」
「……あ……」
そうだ、柊さんとの事は2人だけの秘密だったんだ。
なのに私ったら初めから動揺するなんて、此じゃ柊さんと何かあったのが丸分かりじゃない!
しっかりしないと、柊さんに迷惑を掛けるのは私の本意じゃない、ちゃんとしようよ私。
「奥宮は朝の8時から夜の8時まで、洞窟の入り口の門が開いています
豊漁祭以降はもう少し遅くまで開けている事になるでしょうが、基本的にその時間帯は普通に愛海さんに接します、俺にはそれしか出来ない」
「そう……ですよね……
バレちゃいけないんですから、普通にしていなければならない、柊さんの方が合っています」
「すみません愛海さん
その代わり夜中は……離しません愛海さんを、それが俺が愛海さんに出来る事、そう思って下さい」
「それは柊さんを信じていますから」